アルコールと次亜塩素酸水

消毒薬の種類と用途

日本ではアルコールの認知度が低くありませんが、海外ではアルコールよりも次亜塩素酸の方が認知度が高い傾向になっています。

消毒をする場所によって、医薬品と医薬部外品である製品と用法・用量に従って使い分ける方もいます。

糞便やおうと物、血液などを拭き取る場合、アルコールではなく次亜塩素酸の方が用途に合っています。

それでは、アルコールと次亜塩素酸水の得意不得意を表にして比べてみましょう。

薬品名次亜塩素酸水アルコール・エタノール
消毒をする場所や物
  • 調理及び食事に関する器具(調理器具・歯ブラシ・哺乳瓶等)
  • 室内環境(トイレの便座・ドアノブなど)
  • 衣類・シーツ・布団・遊具など
  • 手指
  • 遊具(表面)
  • 家具
消毒の濃度0.02%(200ppm)原液(製品濃度70%〜80%のもの)
留意点
  • 酸性物質(トイレ用の洗剤などと混合すると塩素ガスが発生する恐れがあるので注意する)
  • 一般的な洗浄剤やアルコール・エタノールと混ぜないようにする事
  • 刺激性があるので、傷や手荒れがある手指には使用しない事
  • アルコールは引火性に十分気をつける事
  • ゴム製品などでできているものなどへは合成樹脂が変質してしまうので長時間浸さない
  • 手洗い後、アルコールを含ませた脱脂綿やウエットティッシュなどで拭いて自然乾燥を待つ
有効な病原体全ての微生物・ウイルス

(ノロウイルス・ロタウイルスに非常に強い)

一般細菌、結核菌、真菌
消毒薬が効きにくい病原体特になしノロウイルス・ロタウイルスには弱い
保管状況紫外線に弱いため冷暗所に保管

次亜塩素酸水の安全性は?

新型コロナウイルス感染症の拡大・蔓延によって「消毒」が注目されるようになり、アルコールや次亜塩素酸水、別物のナトリウムなども手に入りずらい状況になっています。

そして、今回の新型コロナウイルスに伴って注目されているのが次亜塩素酸水です。コロナウイルスには殺菌効果の期待ができる次亜塩素酸水だけに現在では多種多様な業種が参入してきています。

しかし、そこには純粋な次亜塩素酸水ではない、一般の漂白剤(ハイター・ピューラックス)などでナトリウムを薄めて作ったものが商品として並べてあるのを見かけます。

ナトリウムで作った水溶液は、物への殺菌には使えるものの人体などに使うと悪影響(トリハロメタン)などを生成し発がん性物質と変異してしまう恐れもあります。そのため十分な知識を持ち注意が必要となります。

次亜塩素酸水の定義

新型コロナウイルスの感染拡大によるメディアの報道で次亜塩素酸水の名前を知った方も多いと思いますが、次亜塩素酸水は厚生労働省から食品衛生法で生成された食品添加物です。

食品添加物で、その殺菌力と安全性が確かな次亜塩素酸水(食塩と水を溶かして電気分解したもの)を定義しています。

そして、経済産業省からも新型コロナウイルスに次亜塩素酸水が有効であるという発表もされました。

次亜塩素酸水として販売している水溶液とは

上記の方法以外で、「次亜塩素酸水」と言って販売されている水溶液はどんな方法で作られているのでしょうか。

そして、ツイッターなどで次亜塩素酸水の空間噴霧は危険といったつぶやきはなぜ危険といった発言になるのかをご説明いたします。

次亜塩素酸ナトリウムで作った水溶液は、ナトリウムを希釈(薄めて)作ってあり塩酸またはクエン酸などの酸性液を混入することによってpH(ペーハー)を調整している作り方です。

それらナトリウムで作った水溶液を加湿器などで空間噴霧すればナトリウムを浴びていることに代わりはありませんので「危険だ」という判断になります。

しかし、純粋な次亜塩素酸水は空間に噴霧しても食品添加物として認定されているので殺菌効果は実証されていますし、人体への危険性もありません。

一緒くたに次亜塩素酸をまとめてしまえば、次亜塩素酸は危険だという考え方になると思うのですが、要は「ナトリウムで作った次亜塩素酸水まがいは危険」ということです。

ナトリウムで作った水溶液は金属につけてしまえば腐食しますし、人体の皮膚を溶かしてしまうようなヌルヌルした感触さえも出てきますのでナトリウムで薄めた水溶液は気をつけるようにしましょう。

次亜塩素酸ナトリウムの危険性

そもそも、次亜塩素酸ナトリウムというものは、戦時中に塩素ガスなどで相手を弱らすためなどに開発され危険な化学品となっていました。

次亜塩素酸ナトリウムは保存性や漂白力を発揮するため様々な添加物が入っているものがあります。

そして、その添加物の中には不純物・有害物質が多く含まれていること。人体への使用や噴霧は禁止されていること。

次亜塩素酸ナトリウム原液やそれを元に作った混合液、粉末・錠剤などの固形材料で作った水溶液は、いくら薄めたとしても吸入した場合、呼吸器系の障害が起きる可能性が考えられているため非常に危険なのです。

下記に参考までにリンクを貼っておりますが、社会福祉法人保育協議会の「感染症の知識と対応Q&A」という資料に(Q10)「次亜塩素酸ナトリウム溶液は噴霧すると、噴霧した人が吸い込んでその人の健康障害につながる」という記載もあります。

次亜塩素酸ナトリウムは噴霧して使用しても良いでしょうか?

また、市販されている次亜塩素酸ナトリウム製品をうがいや手洗いなどで使用することは危険なので使用はされない方が良いでしょう。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは同じような名前ですが、まったくの別物と考えることが正解です。それと比べると次亜塩素酸水は安全なものとして認知度が上がってきています。

殺菌効果と安全性が確かな次亜塩素酸水の見分け方

それでは、ここからは殺菌効果と安全性が確かな次亜塩素酸水の見分け方を伝授します。

見分け方として、製品に成分や製造方法が記載されており、食塩・塩酸か水となっているものが純粋な次亜塩素酸水であり、それ以外の次亜塩素酸ナトリウム・クエン酸・pH調整剤のような文字が記載されているようであれば次亜塩素酸ナトリウムを次亜塩素酸水として販売している可能性が高いです。

でも、成分や精製方法が記載がない場合はどうしたら見分けがつけられるのか?

そこで知っておいていただきたいのが、次亜塩素酸水はどんなメーカーが作ろうとしても長期保存はできません。

次亜塩素酸水は除菌した後、すぐに水に戻って役目を終える性質を持っています。つまり、寿命が長くはなく効果は非常にあるということです。

私たちが製造しているジアックスも次亜塩素酸水は生物と考えているため、どんなに遮光して冷暗所においておいても3ヶ月が限度ではないかと思っています。

次亜塩素酸ナトリウムで作ってある水溶液は6ヶ月や1年の保存期間と謳っていますが、次亜塩素酸水をメーカーとして自信を持って言えることはどんなにすごい特許製法で作っても次亜塩素酸水の寿命は3ヶ月がボーダーラインとなります。

次亜塩素酸水は新鮮な魚と一緒です、いかに新鮮なものを製造しお届けすることができるかがメーカの役割となるでしょう。

ホームセンターやドラッグストアなどにおいてある次亜塩素酸水、それは製造日から売れるまで月日が経ってしまっていませんか?

月日が経てば、次亜塩素酸水は普通のお水に戻ってしまいます。

なんでも取り揃えてあるホームセンターやドラッグストアは便利ですが、次亜塩素酸水はメーカー直送でなければもう次亜塩素酸水ではなくなるのです。

店頭に並べるまで、充填や運送で時間が経ってしまいます。それだけでももう新鮮な除菌効果のある次亜塩素酸水が寿命を縮められてしまっています。

ジアックスができること

私たちの商品次亜塩素酸水のジアックスは、1本のご注文からでも大量のご注文でも、注文製造しています。

お客様にはできるだけ殺菌効果の高い次亜塩素酸水を使っていただきたく、そして純粋な次亜塩素酸水がいかに安全に使用できるのかをお伝えしたく情報の発信や次亜塩素酸水の製造に取り組んでいます。

ジアックスが店頭に並ぶことはないかもしれません。

それは、生産所で製造し新鮮な次亜塩素酸水を直送しているためインターネットを使いご注文を承っております。

製造は東京の板橋で行なっていて直接、お買い求めにいらしてくれる方々もいらっしゃいます。そのため、新鮮な次亜塩素酸水を使っているお客様はジアックスをずっと使っていただいています。

14時までにご注文いただければゆうパックの代引きで当日発送もしていますのでお問い合わせいただければと思います。

微酸性次亜塩素酸水