2020年5月末にテレビなどで「次亜塩素酸水コロナに効かない?」などという放送がありました。

この記事は、情報をわかりやすく伝えるために難しい言葉ではなく噛み砕いた言葉でお伝えします。

そもそも、「新型コロナへの有効性は確認されず」などという人は何を持って次亜塩素酸水が危険なのかを説明していただきたいと思っています。

今回の騒動の元となっている情報は、NITEが発表したNITE(ナイト)[独立行政法人 製品評価技術基盤機構]は、第4回「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」を5月28日に開催し、新型コロナウイルスを用いた候補物資の有効性評価のための検証試験の結果について二回目の検討を行いました。

なお、「次亜塩素酸水」については、今回の委員会では判定に至らず、引き続き検証試験を実施することとされました。

という内容の第2段の中間発表のもの。以降引き続き次亜塩素酸水は検証するということ。

それを、一部のメディアImpress Watchの2020年5月29日 20:06に掲載された

タイトル:次亜塩素酸水、噴霧での利用は控えて

 

という記事。

ただ単に「記事へのアクセスを稼ぎたいだけ」画面の向こうで記者はニヤニヤアクセスが伸びて笑っている顔しか浮かんできません。

記事を出した後には、タイトルを変更する低品質なメディアテロ

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1255807.html

NITEは新形コロナに次亜塩素酸水が有効かどうかを検証している最中で、今回は経過報告の第2段、最終まで引き続き次亜塩素酸水は検証していくということ。

それを記者がごちゃごちゃにしてしまう記事の書き方、そしてテレビがそれを拾って放送してしまうお粗末さ。

この程度の記事では「マスゴミ」と呼ばれてしまうことは仕方ないのかもしれません。

世界が混乱している中、みんなで一丸となり新型コロナウイルスに有効性のある実証を探しているのに一部の記者がいい加減な記事を発信してしまうことは極めて遺憾なことですし、われわれ次亜塩素酸水を製造しているメーカーにも打撃を与えたいのかもよくわかりません。

「報道の自由」を振りかざすのであれば、足を引っ張るのではなく本当の情報を国民の皆様に伝えることが記者の腕の見せ所です。

確かにナトリウム噴霧は危険があります

次亜塩素酸水と似ている名前で次亜塩素酸ナトリウムと呼ばれる市販品があります。

その市販品で超音波式などの加湿器で噴霧してしまうとナトリウムを空間にばら撒いてしまうことになり、呼吸が苦しくなったり、目が痛くなったりと健康的に被害が及ぼしてくると思います。

次亜塩素酸水はナトリウムと違いその安全性から、「空間除菌」が一つの売り文句になっているところもあります。

しかし、多くの人は「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」を混同してしまうケースが多いようです。同じ名前だからといって使用してしまうと大変なことになってしまうことがあります。

新型コロナウイルスが猛威を振るって、世界がパニックになり医療の現場でも崩壊が心配されて、市場にはマスクやアルコールなどが品薄になり、それに代わる手段として各自治体で次亜塩素酸ナトリウムを薄めたものを配り、それを商売に変えてしまう人が現れ、ナトリウムを薄めたものを空間に噴霧してしまう人が健康的に被害を被ったという現実。

自治体も、次亜塩素酸ナトリウムを消毒がわりに提供するのは悪いことではないかもしれませんが、用途をきちんと説明し、使用方法は限ったことをするべきだと思います。

WHOも見解を述べています

COVID-19について噴霧や燻煙による環境表面への消毒剤の日常的な使用は推奨されない。

消毒剤を人体に噴霧することはいかなる状況であっても推奨できない。

ここでのキーワードは「消毒剤です」

  • アルコール(消毒剤)
  • 次亜塩素酸ナトリウム(ウイルスへの消毒)
  • 次亜塩素酸水(消毒ではなく除菌水)

いかなる消毒剤とは、アルコールやナトリウムの空間噴霧です。

次亜塩素酸水は除菌液です。

除菌液だから加湿器で空間噴霧が良いといっているわけではありません。確かに検証して加湿器で空間除菌をメインに売っているメーカーさんもいますが、空間除菌でどのくらい環境が良くなったかはそれぞれの家庭環境によってしまいますので一概ではありません。

しかし、新型コロナウイルスで一躍救世主となった次亜塩素酸水は多くのグレーメーカーを誕生させてしまったのは事実です。

古くより私たちのように次亜塩素酸水を製造してきているメーカーが見れば、グレーメーカーが作っている次亜塩素酸水は「次亜塩素酸ナトリウムを希釈したもの」なんです。

次亜塩素酸ナトリウムを空間に加湿器で噴霧すれば、消毒または除菌効果があるかわかりません。むしろ皆様の健康に害が出ます。

もう一度、知っておいて欲しいので「次亜塩素酸ナトリウムは危険です!」

次亜塩素酸水の見分け方

次亜塩素酸水は、アルコールで対処できなかった時代にインフルエンザ・ノロウイルスなどにも効果が立証されています。

国産で安全性を考えて作られた次亜塩素酸水。では、どうやって本物の次亜塩素酸水を見つけるのか?それをお伝えします。

皆様が次亜塩素酸水を購入するときに、見てもらいたいのは背面のラベルです。

そこに成分や製造日・pHなど原材料が記載されていなければ次亜塩素酸水ではないといってもいいでしょう。時には「次亜塩素酸水」とだけかいてある場合もありますが本当かどうかわかりません。

一番大切なのは、「次亜塩素酸ナトリウムの文字」

次亜塩素酸ナトリウムを希釈しても次亜塩素酸水にはなりません。有害な臭素酸という有害物質を希釈しているだけのことになります。

中には、次亜塩素酸ナトリウムに酢やクエン酸などを入れ混合して1年持ちますとかいてあるものもありますが、嘘だと思ってください。

次亜塩素酸水はどのメーカーが作っても、最初の記載されてあるppm(濃度)より1ヶ月で70%くらいに濃度が下がってしまいます。

一番は流水のように使用することが望ましいのですが、次亜塩素酸水の短命さゆえ1ヶ月で使いきりにしていただくしかありません。

メーカーだから言えるんですが、半年や1年を使用期間とするものは次亜塩素酸水ではありません。

もしかしたら、「空気も入っていない状態で開封を一切していない状態」という言い訳が用意してあるかもしれません。

本当はホームセンターなどで扱っている次亜塩素酸水はきちんと知識を持って仕入れていただきたいのですが次から次へとグレーメーカーが次亜塩素酸ナトリウム水を誕生させてくるので撲滅には手に負えません。

ジアックスはナトリウムは一切使いません。

私たちの次亜塩素酸水は、量販店やホームセンター・ショッピングサイトなどでは購入できません。

なぜならば、先ほど申し上げました次亜塩素酸水というものは短命です。(使用期限1ヶ月)

それを棚においておくことはメーカーとして無責任な取り扱いになってしまいます。

本当に次亜塩素酸水のことを知っているから、新鮮なままで使用していただきたい。そして金額を気にしないくらいの安価でジャブジャブ使っていただきたいと願っているからです。

中間に販売店を挟めば商品代金は高くなります、棚においておけば濃度はどんどん下り効果もなくなり、使用する頃には水となってしまう恐れもあります。

そんな繊細な次亜塩素酸水だからこそ新鮮を使っていただきたい思いで工場製造・出荷にこだわっています。

今回の1社のメディアの記事でどのメーカーも、消費者の皆様も困惑しています。

グレーメーカーが乱入してきている昨今で、ただ純粋に微酸性次亜塩素酸水を製造してきた少人数の私たちのようなメーカーや大手の強酸性次亜塩素酸水・弱酸性次亜塩素酸水を研究して製造しているメーカーはそれぞれ消費者のお使いいただく環境を考慮して一生懸命考えて次亜塩素酸水を作っています。

皆様にはグレーメーカーをきちんとご判断いただき、「情報に惑わされない次亜塩素酸水」を選んでいただきたいと心から願っており、新型コロナウイルスの収束へ向けて力になれればとスタッフ一同私たちが目指しているところです。

メディアの関係者はコメントをいただければと思います。

今回、まだ検証中の事案に対し限定的な記事を出してしまったメディアの方々。

不確定な記事を世の中に出すことがこれほど人を惑わし、不安にさせてしまうことへどうか少しでも考えてください。

そして、あえて「メディアの方々」と一緒くたにさせていただきました。次亜塩素酸水は強酸性・弱酸性・微酸性の3種類ございます。

次亜塩素酸水とすれば一緒くたになります。それがどのように心に響きますか?情報というものは時に恐ろしいほどの威力を持って相手を攻撃してしまうことだってあります。

今、次亜塩素酸水を加湿器で噴霧するメーカーさんは必死で検証データを見直して安全性の確認を行っているでしょう。

「いま、本当に必要なのは安心な情報」

新型コロナウイルスで多くの方々が不安を抱え、いつもの日常を取り戻すために我慢の時期を乗り越えようとしている時に、不確定要素でまた不安な情報を刷り込んでくる。

化学は研究を繰り返してやっと製品になります。思いつきでできるほど簡単ではありません。

記者の方々の中には一生懸命記事を考えている方も私たちは存じ上げています。私たちは消費者に不安を煽らない読んでいて楽しい記事が見れることを願っています。

最後に次亜塩素酸水が新型コロナウイルスに有効の立証文献

次亜塩素酸水で新型コロナ不活化「30秒以下で」 北海道大学とエナジック社が実証

https://news.yahoo.co.jp/articles/e2af2c64a0f3a4f1372d115ee9711e87af09c8d6

 

北大研究グループが第二弾発表 「次亜塩素酸水」のウイルス不活化

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056737.html